Webサイト改善レポート

⚡ フェーズ7:表示速度改善「画像・アセット最適化診断」

対象サイト株式会社EME
対象URLhttps://www.eme.co.jp/
分析日2026年4月11日
分析カテゴリ表示速度改善 / 画像・アセット最適化
ページ内で確認された主要リソース(観察事実)
リソース種別 確認された形式・状況 最適化状況
ナビゲーション画像 hamburger.png(ハンバーガーメニューアイコン) 要改善
製品画像 PNG形式(vmini330_C2_130x138.png 等) 要改善
事例・コンテンツ画像 PNG形式(about01-3.png、example01.png 等) 要改善
業界アイコン PNG形式(1.png〜9.png)9点 要改善
ロゴ SVG形式(ft_logo.svg) 良好
WordPress JS・CSS /wp/wp-content/ 配下のJS・CSSファイル群 要確認
フォント 外部フォント(Google Fonts等)の使用状況 未確認 要確認
診断サマリー  課題数:6件 / 改善提案:6件 / 優先度 高:3件 中:2件 低:1件

① 現状の課題

課題1|ページ内の画像がすべてPNG形式で、WebP/AVIF変換が未対応 優先度:高

ページ内で確認できる画像リソースのほぼ全てがPNG形式(.png拡張子)で配信されている。ロゴのみSVG形式で適切だが、製品画像・事例写真・業界アイコン・メガメニュー画像・デモ機/実験センターのバナー画像など多数の画像がPNGのまま配信されている。WebPはPNGと比較して平均26%、AVIFはさらに50%程度ファイルサイズを削減できる。

特に製品画像(about01-3.png・img01_2.png・about03_2.png等)はグラデーションや透明度を含む可能性があり、PNG→WebP変換の効果が大きい。すべての主要ブラウザでWebPに対応済み(2024年時点でシェア95%超)。

課題2|スクロール下部の画像に遅延読み込み(lazy loading)が未設定と推定 優先度:高

ページ内に製品画像4点・事例写真3点・業界アイコン9点・ABOUT画像3点・バナー画像3点以上が存在し、ページ初回ロード時にすべての画像が一括ダウンロードされている可能性がある。スクロールしないと表示されない画像(ビューポート外)まで初期ロードで読み込むと、不要な帯域を消費しLCP・FCPが悪化する。

HTML標準のloading="lazy"属性はすべての主要ブラウザで対応済みで、属性を追加するだけで実装できる。ファーストビューの画像(LCP候補)にはloading="eager"を設定し、それ以下の画像にloading="lazy"を適用するのがベストプラクティス。

課題3|ハンバーガーメニューアイコンが画像ファイル(hamburger.png)で実装されている 優先度:高

モバイルナビゲーションのハンバーガーメニューアイコンが画像ファイル(hamburger.png)で実装されている。このようなシンプルなアイコンは、CSSのみで描画するか、SVGまたはフォントアイコン(Font Awesome等)を使用する方が望ましい。PNG画像は不要なHTTPリクエストを発生させるうえ、Retinaディスプレイ(高解像度デバイス)で画質が低下しやすい。

CSSの三本線(≡)はHTTPリクエストを発生させず描画できる。実装コストが低く、表示品質・パフォーマンスの両方で改善できる。

課題4|CSS・JavaScriptのミニファイ(圧縮)・結合状況が不明 優先度:中

WordPressは複数のテーマCSS・プラグインCSS・JQueryライブラリ・プラグインJSを個別のファイルとして読み込む。これらがミニファイ(空白・コメント除去による圧縮)・結合されていない場合、多数のHTTPリクエストとファイルサイズ増大により、FCPとINPが悪化する。特に/wp/サブディレクトリ構成では標準のWordPress最適化がそのまま機能しないリスクがある。

WP Rocket・LiteSpeed Cache等の最適化プラグインで「CSSミニファイ・結合」「JSミニファイ・遅延読み込み」を有効にすることで、リクエスト数の削減とファイルサイズ縮小を同時に実現できる。

課題5|ブラウザキャッシュの有効期限設定が不明 優先度:中

画像・CSS・JSリソースへのブラウザキャッシュ(Cache-Controlヘッダー)の設定が確認できなかった。キャッシュが設定されていない場合、再訪問ユーザーが毎回すべてのリソースをダウンロードし直すことになり、2回目以降のページ表示でも速度改善が得られない。BtoBサイトでは同一ユーザーが複数回訪問し製品を比較検討するため、再訪問時の表示速度は特に重要。

.htaccessまたは最適化プラグインで静的ファイル(画像・フォント・CSS・JS)に1年(31536000秒)のmax-ageを設定する。ファイル名にバージョン番号やハッシュを含めることでキャッシュバスティング(更新時の強制再取得)も合わせて設定する。

課題6|画像のレスポンシブ対応(srcset)が未設定の可能性 優先度:低

製品画像・事例画像がPC・モバイル問わず同サイズの画像を配信している可能性がある。例えばPC向けに2000px幅の画像を配信し、モバイル(375px幅)でも同じ画像を縮小表示するのは過剰なデータ転送となる。WordPressはsrcset属性を自動生成する機能があるが、テーマ・カスタム実装によっては機能していないケースがある。

WordPressメディアライブラリ経由でアップロードした画像はsrcsetが自動付与される。テーマのハードコード画像については手動でsrcset/sizesを追加するか、レスポンシブ対応の画像プラグインを活用する。

② 改善提案

No. 対象項目 改善アクション 期待効果 優先度
1 WebP変換・配信 WordPressプラグイン「Imagify」「ShortPixel」「EWWW Image Optimizer」のいずれかを導入する。既存画像を一括WebP変換し、自動的にWebP対応ブラウザにはWebP、非対応にはPNG/JPEGを配信する設定にする(フォールバック付き)。新規アップロード画像も自動WebP変換されるよう設定する。目安:PNG100KBをWebPで60KB以下に削減。 総画像転送量30〜50%削減。LCP・ページ全体の読み込み速度が大幅改善
2 遅延読み込み設定 ファーストビュー以外の全画像に loading="lazy" 属性を追加する。WordPressのプラグイン(WP Rocket・BJ Lazy Load等)で一括設定可能。ファーストビュー画像(ヒーロー・上部製品画像)は loading="eager"(または属性なし)のままにし、LCPを妨げないようにする。また、全画像にfetchpriority="low"を付与してブラウザのプリロードスキャナーに優先度を伝える。 初期ページロード時のリクエスト数削減。FCP・LCPの短縮
3 ハンバーガーアイコン置換 hamburger.pngをCSSで描画したアイコンに置き換える。実装例(CSSのみ):
.hamburger span {
  display: block; width: 24px; height: 2px;
  background: #333; margin: 5px 0;
}
HTTPリクエストがゼロになり、Retinaでも鮮明に表示される。代替としてSVGインラインアイコンでも同様の効果が得られる。
不要HTTPリクエスト削減。高解像度デバイスでの表示品質向上
4 CSS・JSミニファイ WP Rocket・LiteSpeed Cache・W3 Total Cacheを使い以下を有効化する:① CSSのミニファイ・結合 ② JavaScriptのミニファイ ③ JSの遅延読み込み(defer)④ HTML圧縮(ホワイトスペース除去)。設定後は必ずページ表示を確認し、JS遅延でレイアウト崩れ・機能不全が発生していないかテストする。 CSSファイルサイズ20〜40%削減。FCP・INP改善
5 ブラウザキャッシュ設定 .htaccessにCache-Controlヘッダーを追加し、静的ファイルのキャッシュ有効期限を設定する。目安:画像・フォント→1年(31536000秒)、CSS・JS→1ヶ月(2592000秒)。プラグインを使用する場合はWP Rocketの「ブラウザキャッシュ」機能またはW3 Total Cacheの「Browser Cache」タブで設定できる。 再訪問ユーザーの読み込み速度を大幅改善(リソース再取得ゼロ)
6 レスポンシブ画像(srcset) WordPressのメディアライブラリ経由でアップロードした画像はsrcsetが自動付与されるが、テーマにハードコードされた画像には手動でsrcset・sizes属性を追加する。特にヒーロー画像・メガメニュー画像・デモ申込バナー等の大型画像について、モバイル用(480px・768px)・デスクトップ用(1200px)の複数サイズを用意しsrcsetで切り替える。 モバイルでの不要な大容量画像転送を防止。モバイルLCP改善

③ まとめ・優先度別アクションリスト

優先度:高|すぐに対応すべき項目(3件)
✔ 全画像をWebP形式に一括変換し、PNG/JPEGからの転送量を30〜50%削減する
✔ ファーストビュー以外の全画像にloading="lazy"を設定し初期ロードを軽量化する
✔ hamburger.pngをCSSアイコンまたはSVGに置き換え、HTTPリクエストを削減する
優先度:中|1〜2ヶ月以内に対応推奨(2件)
✔ CSS・JSのミニファイ・結合・defer設定を最適化プラグインで一括実施する
✔ .htaccessまたはプラグインでブラウザキャッシュの有効期限を設定する
優先度:低|余裕があれば対応(1件)
✔ テーマハードコード画像にsrcset/sizesを追加し、デバイス別に最適サイズを配信する
推奨プラグイン構成:画像最適化→Imagify(月500枚まで無料)、ページキャッシュ+ミニファイ→WP Rocket(有料・最も安定)または LiteSpeed Cache(無料・LiteSpeedサーバー使用時に特に効果大)。プラグインを複数導入する場合はキャッシュプラグイン同士の競合に注意し、1つに統一することを推奨します。
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