Webサイト改善レポート

⚡ フェーズ6:表示速度改善「Core Web Vitals診断」

対象サイト株式会社EME
対象URLhttps://www.eme.co.jp/
分析日2026年4月11日
分析カテゴリ表示速度改善 / Core Web Vitals
Core Web Vitals 指標と目標値(Google基準)
指標 概要 Good(目標値) Needs Improvement Poor
LCP 最大コンテンツ描画(読み込み速度) ≤ 2.5秒 2.5〜4.0秒 > 4.0秒
INP インタラクションの応答速度 ≤ 200ms 200〜500ms > 500ms
CLS 累積レイアウトシフト(視覚安定性) ≤ 0.1 0.1〜0.25 > 0.25
TTFB サーバー応答速度(補助指標) ≤ 800ms 800ms〜1.8秒 > 1.8秒
FCP 初回コンテンツ描画(補助指標) ≤ 1.8秒 1.8〜3.0秒 > 3.0秒
※ 実測値はPageSpeed Insights(https://pagespeed.web.dev/)で随時確認してください。本診断はサイト構成の観察に基づく推定分析です。
診断サマリー  課題数:6件 / 改善提案:6件 / 優先度 高:3件 中:2件 低:1件

① 現状の課題

課題1|LCP要因:ヒーロー画像がPNG形式で大容量の可能性(LCP悪化) 優先度:高

LCP(Largest Contentful Paint)の対象要素はファーストビューの最大コンテンツ(通常はヒーロー画像またはH1テキスト)となる。本サイトではヒーローセクションに複数の画像(バナー・製品写真等)が使われており、これらがPNG形式で配信されている可能性が高い(/wp/wp-content/uploads/ パス配下の画像)。PNG画像は非可逆圧縮に対応しておらず、WebPと比較してファイルサイズが30〜50%大きくなる傾向があり、LCP悪化の主要因となる。

Googleの目標値はLCP ≤ 2.5秒。WordPressサイトで画像最適化未対応の場合、モバイルで4秒を超えるケースも多い。LCPはCore Web VitalsのうちSEOランキングへの影響が最も直接的な指標。

課題2|CLS要因:画像にwidth/height属性が未指定の可能性(レイアウトシフト) 優先度:高

ページ内の画像(製品写真・業界アイコン・事例写真)のHTMLソースにwidth/height属性が明示されていない場合、画像読み込み完了後にレイアウトが突然ズレる「レイアウトシフト」が発生しCLSスコアを悪化させる。また、スライダー・カルーセル形式のコンテンツはアニメーション中にレイアウトシフトを引き起こしやすく、特にモバイルでのCLS悪化要因となる。

CLS目標値は ≤ 0.1。画像にwidth/height属性を付与することでブラウザが事前に表示領域を確保でき、レイアウトシフトを防止できる。これはコード変更のみで対応可能な低コスト施策。

課題3|TTFB・FCP要因:WordPressのレンダリングブロックリソースとサーバー応答速度 優先度:高

WordPressは標準でjQuery・複数のCSSファイル・プラグイン由来のJSを<head>内で読み込むため、レンダリングブロックが発生しFCP(初回コンテンツ描画)を遅延させる。本サイトは/wp/サブディレクトリ構成のため、標準のWordPress最適化設定が適用されていない可能性がある。また、サーバー側のページキャッシュが設定されていない場合、WordPressのPHP処理がリクエストのたびに実行されTTFBが高くなる(目標 ≤ 800ms)。

TTFBが800msを超えるとFCP・LCP両方に連鎖して悪影響を及ぼす。サーバーサイドキャッシュの導入がすべての速度指標改善の基礎となる。

課題4|INP要因:jQuery依存とプラグイン由来のJavaScript実行コスト 優先度:中

ナビゲーション(ハンバーガーメニュー・メガメニュー)やアニメーション・スライダーがJavaScriptで動作しており、メインスレッドの処理負荷が高い場合にINP(インタラクション応答速度)が悪化する。特にモバイル端末はCPU性能が低く、未最適化のJSがあるとタップ→反応まで500ms以上かかるケースが発生する。INPはFIDに代わり2024年3月からCore Web Vitalsの正式指標となり、SEOランキングに直接影響する。

使用していないJSの遅延読み込み(defer/async属性)と、不要なプラグインの削減がINP改善の基本対策。

課題5|LCP・FCP要因:LCP画像のpreloadが未設定 優先度:中

ファーストビューの最大画像(LCP要素となるヒーロー画像・バナー)が <link rel="preload"> で事前読み込み指定されていない場合、ブラウザがHTMLを解析してから画像のダウンロードを開始するため、LCPが大幅に遅延する。特に本サイトのようなWordPressテーマでは、ヒーロー画像がCSSのbackground-imageで設定されているケースもあり、その場合ブラウザが最後に発見する画像リソースとなりLCPがさらに悪化する。

<head>内に <link rel="preload" as="image" href="ヒーロー画像URL"> を追加するだけでLCPを0.5〜1秒短縮できる場合がある。実装コストが低く効果が大きい施策の一つ。

課題6|CDN未使用による静的アセットの配信遅延(推定) 優先度:低

画像・CSS・JSのURLがすべてwww.eme.co.jpドメインから直接配信されており、CDN(Content Delivery Network)経由での配信が確認できない。CDNが未使用の場合、東京以外のリージョン(例:大阪・名古屋・地方)からのアクセスでTTFBが増加し、グローバルユーザーには顕著な遅延が生じる。

WordPressに対応したCDNとしてはCloudflare(無料プランあり)が最もコストパフォーマンスが高く、設定変更のみで静的アセットのキャッシュ配信が可能。まずCDNなしで他の施策を実施し、それでもTTFBが高い場合に検討する。

② 改善提案

No. 対象指標 改善アクション 期待効果 優先度
1 TTFB・全指標 サーバーサイドキャッシュを導入する。WordPressプラグイン「WP Rocket」(有料・最も効果的)または「W3 Total Cache」「LiteSpeed Cache」(無料)を導入し、ページキャッシュ・ブラウザキャッシュ・Gzip/Brotli圧縮を一括設定する。これにより毎回のPHP処理をスキップしTTFBを大幅に短縮できる。
目標:TTFB ≤ 800ms
TTFB・FCP・LCPすべての指標が連動して改善。最も費用対効果の高い施策
2 LCP 全画像をWebP形式に変換して配信する。WordPressプラグイン「Imagify」「ShortPixel」「EWWW Image Optimizer」のいずれかを導入し、既存PNG/JPEGをWebPに一括変換する(ファイルサイズ約30〜50%削減)。<picture>要素またはsrcset属性でWebP非対応ブラウザへのJPEGフォールバックも合わせて設定する。
目標:LCP ≤ 2.5秒
LCPの大幅改善。ページ全体の読み込み速度向上
3 CLS 全<img>タグにwidth・height属性を明示的に付与する。WordPressはバージョン5.5以降、メディアライブラリからの画像挿入時にwidth/heightを自動付与するが、テーマ・カスタムコードで追加した画像は手動設定が必要。特にファーストビュー・製品セクション・業界アイコンの画像サイズを優先的に設定する。
目標:CLS ≤ 0.1
CLSの改善。ページロード中の視覚的安定性向上
4 LCP LCP要素(ヒーロー画像)のpreloadを<head>内に追加する。
<link rel="preload" as="image" href="ヒーロー画像のURL" fetchpriority="high"> LCP画像への loading="lazy" 属性がある場合は削除し、loading="eager"(または属性なし)に変更する。ファーストビュー以外の画像にはloading="lazy"を適用して帯域幅を節約する。
ヒーロー画像の発見・読み込みタイミングが早まりLCPが0.5〜1秒改善
5 INP・FCP レンダリングブロックJavaScriptを最適化する。①不要なプラグインの無効化・削除 ②必須でないJSスクリプトにdefer属性を付与 ③jQueryを軽量代替またはネイティブJSへ段階的に移行 ④WP RocketまたはW3 Total Cacheの「JS遅延読み込み」機能を活用する。Google Tag Managerを使用している場合はタグの整理・不要タグ削除も効果的。 FCP・INPの改善。モバイルでのインタラクション応答速度向上
6 TTFB・全指標 Cloudflare(無料プラン)を導入してCDN配信と追加キャッシュを設定する。NameサーバーをCloudflareに変更するだけで、画像・CSS・JSの静的アセットがエッジサーバーから配信され、国内全域からのTTFBが短縮される。Cloudflare無料プランでもDDoS保護・HTTPSの自動対応・圧縮も付帯する。 全国・全デバイスからのTTFB短縮。サーバー負荷軽減

③ まとめ・優先度別アクションリスト

優先度:高|すぐに対応すべき項目(3件)
✔ WP Rocket等でサーバーサイドキャッシュ・圧縮を設定しTTFBを800ms以下に改善する
✔ 全画像をWebP形式に変換してLCPを2.5秒以下に改善する
✔ 全<img>タグにwidth/height属性を付与しCLSを0.1以下に改善する
優先度:中|1〜2ヶ月以内に対応推奨(2件)
✔ LCP要素画像にpreloadを設定し、ファーストビュー以外の画像にloading="lazy"を適用する
✔ 不要プラグインの削除・JSのdefer化でINPとFCPを改善する
優先度:低|余裕があれば対応(1件)
✔ Cloudflare(無料)を導入してCDN配信を設定しTTFBをさらに短縮する
計測手順:① PageSpeed Insights(https://pagespeed.web.dev/)でモバイル・デスクトップ両方のスコアを計測・記録する ② 施策実施後に再計測し改善幅を確認する ③ Google Search Consoleの「Core Web Vitals」レポートで実ユーザーデータの推移を週次モニタリングする。実ユーザーデータ(フィールドデータ)の改善がSEO評価に反映される。
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