Webサイト改善レポート

📈 フェーズ5:CVR向上「LPO診断」

対象サイト株式会社EME
対象URLhttps://www.eme.co.jp/
分析日2026年4月11日
分析カテゴリCVR向上 / LPO(ランディングページ最適化)
診断サマリー  課題数:6件 / 改善提案:6件 / 優先度 高:3件 中:2件 低:1件

① 現状の課題

課題1|ヒーロー訴求が「技術自慢」に終わり、ユーザーの課題解決を示せていない 優先度:高

ヒーローセクションのメインコピーは「真空ミキサーのパイオニア、それがEME」「多種多様な材料を撹拌・脱泡 さらに、シリンジ充填までを一台で」となっており、製品の機能・スペックを主軸にした訴求になっている。しかし、検索経由で訪問するBtoBユーザーは「撹拌がうまくいかない」「気泡が除去できない」「充填工程を効率化したい」という課題を抱えており、機能スペックよりも「自社の課題が解決されるか」を先に確認しようとする。

課題→解決策→製品という順序で訴求することで、訪問者が「これは自分のための製品だ」と感じるファーストビューに改善できる。

課題2|ベネフィット(得られる価値)が機能説明に埋もれている 優先度:高

ABOUT OUR MIXERセクションで「自転公転独立可変速だから様々な材料にも対応」「真空で撹拌するからサブミクロン単位の泡まで脱泡」等の説明が並ぶが、これらはすべてフィーチャー(機能・特長)の説明であり、ユーザーが実際に得られる価値(ベネフィット)が示されていない。例えば「高粘度材料でも短時間で均一分散できるため、製造コストと時間を削減できる」のような、導入後の業務改善・コスト削減・品質向上を具体的に示す訴求が不足している。

機能→ベネフィットの変換(「〜だから、〜できる」形式)を加えることで、購買意欲のある訪問者への説得力が大幅に向上する。

課題3|社会的証明(導入事例・顧客の声)がページ内で弱い 優先度:高

「PRACTICAL EXAMPLE 実際の撹拌脱泡・充填事例」セクションが設けられているが、掲載されているのは3件の画像と短い見出し(「樹脂と機能性材料の撹拌・脱泡事例」等)のみで、具体的な導入企業・使用材料・得られた結果(改善前後の比較、数値)が記載されていない。また顧客の声(テスティモニアル)がサイト全体でゼロの状態。

BtoBにおいて「同業他社・同種材料での実績」は購入意思決定の強力な後押しになる。「〇〇材料の撹拌を〇分から〇分に短縮」「気泡残留率〇%改善」等の具体的な数値を伴う事例が最も効果的。

課題4|FAQセクションが3件のみで検討段階のユーザーに対応できていない 優先度:中

ホームページ内のFAQセクションは「温度上昇を抑えたい」「どのような容器が使えますか」「シリンジでの撹拌はできますか」の3件のみ。これはいずれも技術的な操作に関するQ&Aであり、購買検討段階のユーザーが抱える「価格帯は?」「納期・サポート体制は?」「他社製品との違いは?」「デモ機で実際に試せるか?」といった疑問に対応できていない。

FAQは問い合わせ前の不安・疑問を解消する離脱防止コンテンツとして機能する。購買検討段階のQ&Aを拡充することで問い合わせの質・量の向上が期待できる。

課題5|離脱防止施策が不十分(離脱意図検知・リターゲティング誘導なし) 優先度:中

ユーザーがページを離脱しようとした際の引き留め施策(離脱防止ポップアップ、スクロール追従バナー、Exit Intent等)が確認できない。BtoB製品の検討期間は数週間〜数ヶ月に及ぶことが多く、初回訪問でコンバージョンしないユーザーをどう引き留め・再訪問させるかが重要になる。資料ダウンロードによるメールアドレス取得など、一次情報を獲得する仕組みが現状は十分でない。

離脱防止の最も低コストな手段は「資料ダウンロード」のハードルを下げること(フォーム項目を最小化、または即時PDF表示に変更)。段階的なナーチャリングの入口として機能させる。

課題6|製品比較情報がなく、ユーザーが自分に合う機種を選びにくい 優先度:低

製品ラインアップセクションでVMXシリーズ・UFOシリーズ・UFO-Aシリーズ・遠心充填装置の4カテゴリが紹介されているが、各製品の違いや「どんなユーザー・用途に向いているか」の比較情報がない。容量(300ml・750ml・350ml等)と簡単な説明のみでは、初めて訪問したユーザーが自分に合う製品を判断できず、迷ったまま離脱する可能性がある。

簡易の製品比較表(容量・対応粘度・真空/大気圧・価格帯目安)を設けることで、ユーザーの自己選択を支援しページ内での熟考・回遊を促進できる。

② 改善提案

No. 対象項目 改善アクション 期待効果 優先度
1 ヒーロー訴求の再設計 「課題→解決→行動」の構成に変更する。例:
キャッチ:「撹拌の課題、脱泡の悩み、充填の非効率。すべてを1台で解決する。」
サブ:「自転公転式 真空撹拌脱泡装置のパイオニア・EMEが、あなたの材料に最適な処理条件をご提案します。」
CTA:「まず無料でデモ機を試す」「製品資料を無料でDL」
ユーザーが「自分の課題への回答がここにある」と感じる冒頭にする。
直帰率の低下。ファーストビューからのスクロール率向上
2 フィーチャー→ベネフィット変換 ABOUT OUR MIXERセクションの各説明にベネフィット文を追加する。
例①:「自転公転独立可変速だから〜」→ 末尾に「→ 最適条件で短時間均一分散。試作から量産まで1台でカバー。」
例②:「真空で撹拌するから〜」→ 末尾に「→ 気泡による製品不良・歩留まり低下を根本から解消。」
例③:「1台のミキサーで充填まで可能」→「→ 充填専用設備が不要。工程削減・コスト削減を同時に実現。」
製品への共感・購買意欲の喚起。ページ内熟読率向上
3 事例コンテンツの強化 導入事例セクションを拡充し、各事例に以下の要素を追加する:① 導入した業界・用途 ② 導入前の課題 ③ 使用した機種・処理条件 ④ 得られた結果(処理時間・品質・コスト等の定量的な改善数値)。また、代表的な導入業界(電子デバイス・自動車・医療等)ごとに事例を1件ずつ設けることで、訪問者が自分の業界の事例を見つけやすくなる。 社会的証明による信頼形成。問い合わせ・デモ申込CVRの向上
4 FAQの拡充(購買検討Q&A) 以下の購買検討段階のQ&Aを追加する:
「価格帯・見積もりはどうやって取れますか?」
「他社の撹拌機との違いは何ですか?」
「デモ機は無料で借りられますか?何日間使えますか?」
「購入後のサポート・メンテナンス体制は?」
「少量サンプルで試験だけ依頼できますか?(実験センター)」
構造化データ(FAQPage)と合わせて実装することでリッチリザルトも同時に獲得できる。
検討段階の不安解消。離脱率低下と問い合わせ質の向上
5 資料DLの入口ハードル低減 資料ダウンロードフォームの入力項目を最小化する(会社名・氏名・メールアドレスの3項目を基本に)。または「メールアドレスのみ」で資料をPDFとして即時ダウンロードできる形式に変更する。ダウンロード後にサンクスメールを自動送信し、その中でデモ申込・お問い合わせへの導線を設けることで、メールアドレス取得→ナーチャリングのフローを構築する。 資料DL CVR向上。メールリスト獲得によるナーチャリング基盤確立
6 製品比較表の追加 製品ラインアップセクションに簡易比較表を追加する。比較軸の例:機種名 / 処理容量 / 対応粘度 / 真空/大気圧 / 卓上/床置き / 推奨用途(研究・少量生産・量産等)。「どの機種が自分に合うかわからない場合は、お気軽にご相談ください」のCTAをテーブル直下に設置し、相談導線とセットで提供する。 製品選択の迷い解消。製品ページ→問い合わせへの流れを促進

③ まとめ・優先度別アクションリスト

優先度:高|すぐに対応すべき項目(3件)
✔ ヒーローセクションを「課題→解決→行動」の訴求構造に再設計する
✔ ABOUT OUR MIXERの機能説明に「→ ○○できる」形式のベネフィット文を追加する
✔ 導入事例に業界・課題・改善数値を加え、社会的証明として機能させる
優先度:中|1〜2ヶ月以内に対応推奨(2件)
✔ FAQに購買検討段階のQ&Aを5件以上追加し、構造化データと合わせて実装する
✔ 資料ダウンロードの入力項目を最小化し、DL後のナーチャリングフローを構築する
優先度:低|余裕があれば対応(1件)
✔ 製品ラインアップに簡易比較表を追加し「どれが自分に合うか」の自己選択を支援する
LPO改善の計測:ヒーローセクション改善後の効果はMicrosoft Clarity(無料ヒートマップ)でスクロール深度・クリック位置を確認してください。事例コンテンツ拡充後はGA4でその事例ページ→お問い合わせへの遷移数を計測し、コンバージョン貢献度を可視化することを推奨します。
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