Webコンサルタント・UXアナリスト分析レポート
フェーズ4:🎨 UI/UX改善「ビジュアルデザイン診断」
診断サマリー
ファーストビュー・カラー設計・タイポグラフィ・信頼性要素・モバイル表示・お客様の声ページの6領域を診断しました。
全体として「昭和3年創業・地域密着」という強みがビジュアルに反映されておらず、
サイトを見ただけでは何の会社かがすぐわからないファーストビューが最大の課題です。
また「お客様の声」ページが実質的にコンテンツ空(画像がすべて非表示)という深刻な不具合も確認されました。
リニューアルでは「地域の頼れるプロ」という信頼感をビジュアルで表現することが最優先です。
① 現状の課題
課題 1
ファーストビューで「何の会社か・何が強みか」が伝わらない
優先度:高
観察事実:
トップページのヒーローエリアはスライダー形式で3枚の画像が切り替わる構成だが、各スライドに表示されるテキストは「ドローンを使ったエガワの屋根施工」「エガワの水回り」「原状回復・リフォーム」と事業名のみで、CTAボタンはすべて「お問い合わせはこちら」に誘導するだけになっている。
- ページを開いた瞬間に「昭和3年創業・世田谷下北沢の地域密着業者」という最大の差別化要素が視覚的に提示されていない。
- ヒーロースライダーはユーザーが自分でスライドを操作しないケースが多く、最初の1枚だけ見て離脱するリスクが高い。
- サービスの全体像(ガス・水道・リフォーム・屋根)が一目でわかる構造になっていない。
- 緊急対応(水道トラブル・ガス漏れ等)を求めるユーザーが電話番号をすぐに見つけられないレイアウトになっている。
課題 2
「お客様の声」ページが実質コンテンツ空になっている
優先度:高
観察事実:
/voice/ページはテーブル構造が存在するが、セルの中に画像・テキストが一切表示されていない。おそらくハガキ形式の画像が表示される仕組みだが、ソース上ではすべて空のテーブルセルになっている。
- トップページから「お客様の声」セクションへ誘導しているにもかかわらず、リンク先のページにコンテンツがない状態は、訪問者の信頼を大きく損なう。
- 「顔の見えるお付き合い」を掲げる会社のアイデンティティと、実際のページ品質のギャップがブランドイメージを傷つける。
- このページがGoogleにインデックスされることで、薄いコンテンツとして評価されるリスクもある。
課題 3
カラー設計に一貫性がなく、ブランドカラーが定義されていない
優先度:高
観察事実:
ページ内の各セクションで背景色・テキスト色・ボタン色が統一されていない。ヘッダーのロゴ周辺、セクション背景、CTAボタンがそれぞれ異なるトーンで構成されており、全体的に「色が決まっていない」印象を受ける。
- ブランドカラーが不明確なため、「エガワといえば○○色」という記憶に残るビジュアルアイデンティティが形成されていない。
- 地域密着・信頼感を訴求するビジネスでは、落ち着いた一貫したカラーパレット(例:紺・緑系 + 白)が信頼感につながる。
- CTAボタン(お問い合わせ)の色が目立たず、クリックを誘導する視覚的強調が不足している。
課題 4
信頼性を高める視覚要素(資格・実績数・受賞歴)が見えにくい
優先度:中
観察事実:
エガワは東京ガスエネフィット・東京都指定水道工事店・TOTO水彩工房・特定福祉用具販売事業所など複数の認定・資格を保有しているが、これらはサービス説明文の中にテキストで羅列されているだけで、バッジ・ロゴ・アイコン等の視覚的強調が全くない。
- 資格・認定ロゴは「プロに依頼している安心感」を瞬時に伝える最も効果的なビジュアル要素のひとつ。現状では読まないと気づかない。
- 「昭和3年(1928年)創業」という約100年の歴史も、数字として強調されていないため印象に残りにくい。
- 主要取引先(東京ガス・TOTO・パナソニック等)のロゴが施工実績ページにテキストで列記されているが、ロゴ画像として表示すれば信頼性が大幅に向上する。
課題 5
タイポグラフィが読みにくく、文字サイズ・行間の設計が不統一
優先度:中
観察事実:
サービス説明テキスト(事業案内セクション)が改行なしの長い段落で構成されており、特に許認可番号等の詳細情報が連続してテキストで記載されている。モバイル画面での可読性が著しく低下する構造。
- スマートフォンユーザーが多い地域密着業者サイトにおいて、長い段落テキストは離脱率上昇の直接原因になる。
- 見出し・本文・補足情報の文字サイズ・ウェイト(太さ)の差が小さく、視覚的なヒエラルキーが弱い。
- サービス説明の中に許認可番号が混在しており、重要な情報(サービス内容)と副次的な情報(認可番号)の区別がつきにくい。
課題 6
フッターのデザインがリンクの目的を伝えにくい
優先度:低
観察事実:
フッター下部に3枚のバナー画像(TOTO・エネフィット・旧Wixサイト)がリンクとして並んでいるが、バナーに説明テキストがなく、何のリンクかが画像から判断しづらい状態になっている。また、採用情報・お客様の声・会社案内・お問い合わせがバナー形式で横並びになっており、テキストよりも先にバナー画像が目に入る構造。
- 外部サイトへのバナーが内部ページへのリンクと同じ扱いで並んでいるため、ユーザーが意図せず外部サイトに遷移するリスクがある。
- 電話番号・住所・営業時間がフッターの下部に小さく記載されているが、緊急時に探しにくい配置になっている。
② 改善提案
提案1:ファーストビューを「5秒で信頼できる業者」と伝わるデザインに刷新する
優先度:高
アクション:
- スライダー廃止または1枚固定化:スライダーよりも静止画1枚+明確なキャッチコピーのほうがCVR上昇につながるケースが多い(業界標準)。
- キャッチコピーの明確化:「昭和3年創業・下北沢の地域密着プロ|ガス・水道・リフォームはエガワへ」など、誰に何を提供しているかが一目でわかる文言をヒーローエリアに大きく表示する。
- フリーダイヤルをヘッダー固定表示:「0120-910-919(月〜土 9:00-19:00)」をヘッダーに常時表示し、スクロール後も追従させる。緊急性の高いユーザーが電話番号を探す手間をなくす。
- 創業年数を数字で強調:「創業 98年(1928年〜)」などをファーストビューに数値バッジとして配置する。
【ファーストビュー 構成案】
① ヘッダー:ロゴ | ナビ | 0120-910-919(常時表示)
② ヒーロー画像(施工シーンの写真1枚・高品質)
③ キャッチコピー:「昭和3年創業 下北沢の地域密着プロ」
④ サブコピー:「ガス・水道・リフォーム・屋根外壁 何でもご相談ください」
⑤ CTA:「お問い合わせ」ボタン + 「電話で相談」ボタン(2択)
期待効果:直帰率の低下・電話問い合わせ数の増加・ブランド第一印象の改善。
提案2:「お客様の声」ページのコンテンツを至急修復・テキスト形式に移行する
優先度:高
アクション:
- 即時対応:現在空になっているテーブルの問題を調査し、画像が表示されない原因(パス切れ・プラグイン競合等)を修正する。
- 中期対応:画像だけのお客様の声をテキスト化・デジタル化する。氏名(イニシャル可)・サービス種別・一言コメント形式にすることで、SEO的にも有効なコンテンツに転換できる。
- 追加施策:Googleビジネスプロフィールのレビューをサイト内に埋め込むウィジェットを活用し、常に最新の口コミを自動表示する(Elfsight等のプラグインで実装可能)。
期待効果:信頼性の回復・CVRへの直接貢献・SEOコンテンツとしての再活用。
提案3:ブランドカラーを定義し、サイト全体のカラーシステムを統一する
優先度:高
アクション:
【カラーパレット案(例)】
| メインカラー |
紺系(#1a4a7a) |
信頼・安心・プロフェッショナルを表現 |
| アクセントカラー |
オレンジ系(#e85d26) |
CTAボタン・緊急対応の訴求に使用 |
| ベースカラー |
ライトグレー(#f8f8f8) |
背景・余白に使用 |
- CTAボタン(お問い合わせ・電話する)はアクセントカラーで統一し、ページ内で視線を集める。
- 「緊急の場合はこちら」バナーにオレンジ・赤を使い、通常問い合わせと視覚的に区別する。
期待効果:ブランド認知の向上・CTRの改善・サイト全体の一体感の醸成。
提案4:資格・認定ロゴ・創業年数・実績数をビジュアルバッジで前面に出す
優先度:中
アクション:
- 東京ガスエネフィット・東京都指定水道工事店・TOTOのロゴを認定バッジとしてトップページのファーストビュー下部に横並びで配置する。
- 「創業98年」「対応件数○○件以上」「保有資格○○種」などの数値バッジをアイコン付きで設置する(数値は会社に確認して正確な値を使用)。
- 主要取引先テキスト一覧を、ロゴ画像のグリッドに変更する(Googleがロゴの使用を許可している場合に限る)。
期待効果:初回訪問者の信頼獲得の速度向上・直帰率の低下。
提案5:テキスト構造をモバイルファーストで再設計し、許認可情報を分離する
優先度:中
アクション:
- サービス説明は「見出し → 2〜3行の説明 → もっと詳しく見るリンク」の構造にシンプル化し、長文は各サービス詳細ページに移動させる。
- 許認可番号・指定番号等は「会社概要」ページに集約し、トップページには資格名のみをロゴ・バッジで表示する。
- 本文フォントサイズはモバイルで最低16px以上、行間(line-height)は1.8〜2.0を確保し、可読性を向上させる。
期待効果:モバイルでの可読性向上・直帰率の低下・重要情報の視認性改善。
③ 優先度別アクションリスト
| 優先度 |
アクション |
実装コスト |
| 高 |
「お客様の声」ページの表示不具合を即時修正し、テキスト形式の口コミコンテンツに移行する |
低(即日対応可能) |
| 高 |
ヒーローエリアをスライダーから1枚静止画+キャッチコピー構成に変更し、フリーダイヤルをヘッダー常時表示にする |
中(リニューアル時) |
| 高 |
ブランドカラー(メイン紺・アクセントオレンジ)を定義し、CTAボタン・セクション配色を統一する |
中(リニューアル時) |
| 中 |
資格・認定ロゴ・創業年数・実績数をビジュアルバッジとしてファーストビュー下部に配置する |
低〜中 |
| 中 |
サービス説明テキストをモバイルファーストで再設計し、許認可番号等は会社概要に分離する |
中(リニューアル時) |
| 低 |
フッターの外部リンクバナーと内部リンクを視覚的に分離し、連絡先情報を目立つ位置に再配置する |
低(リニューアル時) |
💡 リニューアルデザイン方向性メモ
コンセプト:「100年近い歴史と技術を持つ、下北沢の頼れるプロ」
- トーン:清潔感・誠実さ・地域への愛着 / 過度なデジタル感よりも「人の温かみ」を残す
- 写真:スタッフが現場で作業している写真・笑顔の写真を積極的に使用。ストック写真ではなく実際の現場写真を優先。
- フォント:見出しは視認性の高い太めのゴシック体、本文は読みやすい明朝またはゴシックの中間太さ。
- レイアウト:余白を十分に取り、「詰め込まない」構成。モバイルファーストで設計。
本レポートはWebコンサルタント・UXアナリストによる分析結果です。ビジュアルデザインの改善はサイトリニューアル時に全体整合を取りながら実施することを推奨します。
フェーズ4/全8フェーズ | 出力ファイル:phase04_VisualDesign.html